病院に行ったとき、こんな経験はありませんか?
「本当にこの先生で大丈夫だろうか…」
「説明が少なくて不安…」
「なぜか安心できない…」
医療は専門性が高く、患者側から医師の技術を判断するのは決して簡単ではありません。
しかし実際には、危ない医師や注意すべき病院にはいくつかの共通した特徴があります。
もちろん日本には患者に真剣に向き合い、日々懸命に診療にあたっている素晴らしい医師もたくさんいます。
その一方で、残念ながら患者とのコミュニケーションを軽視したり、十分な説明を行わない医療機関が存在するのも事実です。
大切な身体を預ける以上、医師や病院を見極める視点を持つことはとても重要です。
この記事では、これまでの体験も踏まえながら
- 危ない医者の特徴
- 注意すべき病院のポイント
- 失敗しない病院の選び方
について分かりやすく解説します。
安心して診察を受けるために、ぜひ参考にしてみてください。

なぜ「医者選び」が重要なのか
医療はビジネスなのか?
「医療はビジネスだ」と断言すると本気で怒るお医者さんや医療関係者もいるかもしれません。
しかし本来診療は経験と技術に裏打ちされていることに加えて、患者とのコミュニケーションが要求される高度なサービス業の一つでもあると考えられるのです。
診察を受けていると、患者は医師から決断や同意を促されることがあります。
つまり患者と医師の関係は信頼や安心を仲立ちとして、重要と供給のバランスで成り立っているともいえるでしょう。この信頼や安心の柱が崩れると医療は一気に空中分解してしまいます。
問題は行き過ぎたビジネス至上主義に陥ることです。収益をあげるために本来やるべきことを疎かにしたり、患者にしわ寄せがいくことはあってはならないことなのです。
患者が病院を選ぶ時代
人間の身体は一つしかありません。そのかけがえのない身体を預けるということは、極端に言えば誤診や失敗は許されないということになります。
何より大切なのが医師と患者のコミュニケーションと信頼関係でしょう。今や医師の腕が良ければ何をやっても許されるという時代はとうに終わりを告げました。
医師が「身体を診てあげる」時代から、患者が「病院や医師を選ぶ」時代に変化したのです。もちろん患者のために心血を注ぐ素晴らしい医師もたくさんいます。
しかしあまりにも多い医療ミスや医師の不正行為、血の通わない診療……。ニュースに出る問題はほんの氷山の一角かもしれません。私たちは適切に病院や医師を見極めていかなければならないのでしょう。
危ない病院・医者の特徴7つ

次にあげる7つの項目は私が実際に受診して「これはないだろう…」とショックを受けた内容です。初診で終了したり、診察を途中断念したのは言うまでもありません。
該当する項目が多ければ多いほど敬遠したほうが無難なのは間違いないでしょうね。
診察室が雑然としている
期待を寄せながら訪れた病院の待合室や診察室がどうも落ち着かない…と感じたことはありませんか?
「何だか雑然としてる……」
診察室が雑然としてるのは患者に気を使ってない証拠です。乱雑さはそのまま診察にも表れ、いずれ誤診を引き起こす温床にもなりかねません。
私もこれまで雑然とした診察室、待合い室で診察を受けたことがありますが、良かったと思ったことは一度もありません。
患者さんが不安を抱えながら診察を受けに来ているわけですから、安心できるスペースを提供するのはとても大切なことだと思うのですがね……。
診察室が雑然としているのは
- 診察室、待合い室が雑然としてるのは医師の気持ちのゆとりがない
- 細かなところに配慮が行き届かない
いつも空いている

20数年前に発熱と寒けで都内の個人経営の内科医院を訪れたときのことです。
待合室に入って驚きました……。平日の午後3時頃だったと思うのですが、誰も患者さんがいないのです。受付に少しご高齢の女性スタッフが一人で立っていましたが、びっくりした様子でこちらを見ていたのが印象的でした。
だいたい患者さんがたくさんいても不思議ではない時間帯に誰もいないというのはさすがに不安になりますよね……。「よわったな。大変なところに来ちゃった」と思いましたが、もう後の祭りです。
初老の男性の先生にみてもらいましたが、案の定、診察のほうも「風邪ですね」の一言だけで、飲み薬をもらって終わりです。
結局処方された薬では治らず、後日訪れた内科医院で点滴を投与されてすぐに回復しました。
いつも空いているのは
- 診察が住民から信頼されていない
- 医療に対する情熱や思いが希薄
一方的に話をする

一方的に話をして、患者さんの事情をあまり聞かないお医者さんも意外にたくさんいますよね…。
事情をわかって欲しいのにそれを受けとめてもらえなかった患者さんの失望感はとても大きいものがあります。「この先生だと難しいかもしれない……」おそらくその後の診療にも大きな壁となって立ちはだかることでしょう。
しかも話に耳を傾けないだけでなく、「こうすれば良くなる」、「ちゃんと指示に従ってもらえば大丈夫」と、自分の都合のいい条件や要求を患者さんに認めさせようとするのです。
診察は患者の状況をくわしく知るところから始まります。患者の話にしっかりと耳を傾けないで適切な治療ができるはずがありません。
一方的に話をするのは
- 医師があらかじめ治療計画を決めていて、そのレールに乗せようとする
- 患者のことよりも医師の事情を優先している
説明があっさりしている

何か嫌なことがあったのかなと心配するほど不機嫌な表情で診察するお医者さんがいます。またつっけんどんに話をするお医者さんもかなりの割合でいます。
それはいいとしても……、順番が回ってきたのはいいが、数分でまたたく間に説明が終わったという話が少なくありません。
流れ作業のようにあっさりしていて、気持ちが伝わらない診療をするお医者さんは要注意です。診察中最初から最後まで患者と視線を合わせないお医者さんも同じですね。
また治療をする際も「なぜその治療が必要なのか」などのように、患者が納得できる説明は当然必要になるでしょう。
説明があっさりしているのは
- 患者に真剣に向き合おうとしていない
- 患者との信頼関係を築こうとしない
手術をすすめるが、危険性を説明しない

ちょっとでも悪いところがあると、「手術を視野に入れて治療しましょう」という先生がいます。
でもちょっと待ってください。その手術は本当に必要なのですか?
身体にメスを入れるというのは、実は大変なリスクを伴うものです。できれば手術をしないで治したいと思うのがすべての患者さんの本音でしょう。
仮に手術をすすめる場合でも、手術の危険性や手術をしない場合の危険性、合併症の有無、他に選択肢がある場合は、その治療法と手術方法のメリット・デメリットなどについて患者に理解を得られるようにていねいに説明すべきとされています。
症状や治療の状況を充分に説明していないのに、軽々しく手術をしましょうと口にするお医者さんは要注意です。おそらく手術をして治すという以上に何か他の目的があるのかもしれません。
先生の口調の真剣度や患者を思って伝えているメッセージなのかどうか、その真意を見極める必要があるでしょう!
手術をすすめるが、危険性を説明しないのは
- 手術をすることで長期的な診療対象の患者として確保できる
診療明細書が発行されない

データ管理が徹底されてきた今、診療明細書は必ずといっていいほど精算時についてくるもの。しかし、中には診療明細書が発行されない驚くべき病院もあります。診療明細は患者が当然知るべき権利のものなのに……。
診療明細書(兼領収書)が発行されないということは、おそらく保険治療範囲内では経営が成り立たないため、水増し請求を行っている可能性が大きいといえます。
診療明細書が発行されないのは
- 水増し請求を行っている可能性がある
- 明細を開示できない理由がある
ホームページの情報が極端に少ない
現代の情報化社会においてHP(ホームページ)は病院のようすや情報をキャッチする顔であり、貴重な情報源です。
しかも病院の数が増え、診療形態の多角化が進む中でHPを持たないというのはあり得るのでしょうか……。それとも完全に埋もれることを想定しての一種の策略なのでしょうか。
仮にHPが存在するとしても、電話帳でも調べられる情報のみで、まったく掲示板の表示や更新履歴がないサイトは信用できませんよね。
病院のHPがないのは
- 知らせる情報がない
- 病院としての実績、信頼がない
こんな病院は要注意|4つのチェックポイント
先にあげた7項目ほどではありませんが、やはり診察を受ける上では少々問題ありの注意すべき項目です。
診療科目が多い
患者の数を増やすために、専門でもない診療科目を増やす病院は意外と多いですよね。
先生が掛け持ちだったり、専門ではない先生が診察するケースもかなり見られます。原則的に医師の専門科目は自己申告制の日本。
どんな名称にしようと看板を掲げたとしても基本的には問題になりません。総合病院でもないのにやたらと診療科目が多い病院は注意が必要でしょう。
診療科目が多いのは
- 患者を多く集められる
- 自己申告制度のため専門外でも診察
患者を見下す・脅かす
どんなに腕が良くて適切な診療を行うお医者さんでも、患者を見下したり、脅かすような態度をとる人は要注意です。
おそらく自分が主導権を握って、自分のペースで診察を続ける(患者には文句を言わせない)のが目的なのでしょう。
ただし最初は良くても診察を受けるたびに患者のストレスが増大して、次第に来院するのが苦痛になってしまいます。また何か認識の違いが生じたときにトラブルのもとになりかねません。
それでなくとも患者は不安やリスクを抱えて来院しています。よけいな不安やストレスを与えないで、寄り添った診察が必要なはずなのですが……。
患者を見下す、脅かすのは
- 自分が主導権を握って、自分のペースで診察を続けるため
- 患者によって態度を変える可能性大
受付が無愛想
最初に病院を訪れるときに必ず行かなければならないのが受付です。そのときスタッフが無愛想だと、とても残念な気持ちになりますよね。
受付はひとことで言えば病院の顔です。イメージを大きく損なうことは避けられませんし、それだけで診察を受けるのが嫌になったりします。
何より基本的なスタッフの教育が充分になされていないのが問題です。受付の教育がなされていないのは患者の気持ちが理解できないのと、患者を軽視しているのと一緒と考えてもいいでしょう。
受付が無愛想なのは
- スタッフの教育がされてない
- 患者の気持ちが理解できない
- 患者を軽視している
事前に保険適用の話をしない
保険適用外の治療が多い歯医者さんに多いパターンです。
インプラントやブリッジ、特殊加工などの歯の治療は保険適用外となることが多いですよね。その費用も結構な金額になる場合も多く、患者の負担はかなりのものになります。
通常は歯医者さんから事前に保険適用治療と自費治療に分けて説明があるはずです。しかし意外と説明がなく治療が進んでしまう場合もあるのですよね……。
思わぬ高額の請求をされて慌てないようにするためにも、HPで自費治療の料金が明確に表示されているか確認するなどして歯医者を選択すると安心かもしれません。
事前に保険適用の話をしないのは
- 自費治療で高額請求があるため

病院選びで失敗しないために
病院選びは一度決めてしまうと、長く通院することになる場合もあります。
そのため最初の段階で信頼できる医師や病院を見極めることがとても重要です。
次のチェックリストを参考に、受診前に確認してみると安心です。
失敗しない病院の選び方チェックリスト
病院を選ぶ際には、事前にいくつかのポイントを確認しておくと安心です。
次のチェックリストは、初めて受診する病院を判断する目安として役立ちます。
□ 医師の専門分野は明確か
□ 治療方針をわかりやすく説明してくれるか
□ 病院の情報公開がされているか
□ 口コミは参考程度に見る
□ セカンドオピニオンが可能か
医師の専門分野は明確か
医師にはそれぞれ専門分野があります。
同じ内科でも
・消化器
・循環器
・呼吸器
など得意分野が異なります。
病院のホームページや医師紹介のページで専門分野や経歴を確認すると、より適切な医療を受けられる可能性が高くなります。
治療方針をわかりやすく説明してくれるか

病院を選ぶときは、治療方針をきちんと説明してくれる医師かどうかも重要なポイントです。
良い医師は、診断結果だけを伝えるのではなく、
- 病気の状態
- なぜその治療が必要なのか
- 他にどのような治療の選択肢があるのか
- 治療のメリットやリスク
などを、患者が理解できる言葉で説明してくれます。
一方で、次のような対応の場合は注意が必要です。
- 理由を説明せずに治療を決めてしまう
- 質問しても曖昧な回答しか返ってこない
- 専門用語ばかりで説明が理解できない
治療方針をきちんと説明してもらえると、患者自身も納得して治療を受けることができ、安心感にもつながります。
病院の情報公開がされているか

信頼できる病院は情報公開に積極的です。
例えば
・医師の経歴
・診療内容
・設備
・治療方針
などがホームページで確認できることが多いでしょう。
情報がほとんど公開されていない病院は、慎重に判断する必要があります。
口コミは参考程度に見る

最近は口コミサイトやレビューを参考にする人も増えています。
ただし口コミは
・個人の主観
・感情的な評価
も含まれるため、すべてを鵜呑みにするのは危険です。
評価が極端に悪い場合は注意しつつ、複数の情報を総合的に判断することが大切です。
セカンドオピニオンが可能か
大きな治療や手術を検討する場合、セカンドオピニオンを受けられるかどうかは重要なポイントです。
セカンドオピニオンに理解があり、診療情報の提供に協力してくれる病院は、患者の立場を尊重している可能性が高いといえるでしょう。
信頼できる医師の特徴
良い医師を見分けることは決して簡単ではありません。しかし実際に多くの患者が「この先生なら安心できる」と感じる医師には、いくつかの共通した特徴があります。
患者の話を最後まで聞く

信頼できる医師は、まず患者の話に耳を傾けます。
症状や体調の変化、生活習慣などを丁寧に聞き取ることで、病気の原因や背景が見えてくることが多いからです。
一方で患者の話を途中で遮ったり、十分に聞かずに診断を下す医師は注意が必要です。
医療はコミュニケーションによって成り立つ面が大きく、患者の声を聞く姿勢は非常に重要なポイントといえるでしょう。
治療方法の選択肢を説明する
信頼できる医師は、治療方法を一つだけ押し付けることはほとんどありません。
例えば
・薬による治療
・経過観察
・手術
・生活習慣の改善
など、いくつかの選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを説明してくれます。
最終的に治療方針を決めるのは患者自身です。
その判断材料をきちんと提供してくれる医師は信頼できる可能性が高いといえるでしょう。
セカンドオピニオンを否定しない

セカンドオピニオンを否定しない
患者が別の医師の意見を聞く「セカンドオピニオン」は、近年では一般的な医療の考え方になっています。
患者の身になって考えてくれる医師は、「他の病院の先生の意見も聞いてみてくださいね」と自然に勧めることもあります。
逆にセカンドオピニオンを嫌がったり、否定的な態度をとる医師は注意が必要かもしれません。
なぜなら患者が納得して治療を受けることこそ、良い医療につながるからです。
質問に丁寧に答える
病気や治療に対して不安や疑問を持つのは当然のことです。
信頼できる医師は、患者の質問に対して真摯に応えようとします。
専門用語ばかりではなく、できるだけ分かりやすい言葉で説明してくれる医師は安心できます。
医療の知識に差があるのは当然ですが、その差を埋める努力をしてくれる医師こそ、信頼できる医師といえるでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. ヤブ医者の特徴はありますか?
一般的にヤブ医者と呼ばれる医師には、次のような傾向が見られることがあります。
・患者の話を聞かない
・説明が極端に少ない
・治療の選択肢を提示しない
・高圧的な態度を取る
もちろんすべてのケースに当てはまるわけではありませんが、こうした特徴が複数見られる場合は慎重に判断する必要があるでしょう。
Q2. 良い病院を見分ける方法はありますか?
良い病院を見分けるためには
・医師の専門分野
・診療内容の説明
・情報公開の有無
・患者への対応
などを総合的に見ることが重要です。
また、実際に診察を受けたときに「安心して相談できるかどうか」という感覚も大切な判断材料になります。
Q3. いつも空いている病院の受診は、やめたほうがいいですか?
必ずしもそうとは限りません。
しかし
・長期間ずっと空いている
・地域の評判があまり良くない
などの場合は、慎重に判断したほうがよい場合もあります。
Q4. 医師を変えるのは失礼でしょうか?
医療の世界では、病院や医師を変えること自体は珍しいことではありません。
治療方針に納得できない場合や不安がある場合は、別の医師の意見を聞くことも大切です。
患者が安心して治療を受けることが最も重要といえるでしょう。
まとめ
医療機関を選ぶことは、私たちの健康を守るうえで非常に重要な判断の一つです。
もちろん日本には、患者の立場に立って誠実な診療を続けている医師や病院が数多く存在します。
しかし残念ながら、すべての医療機関が同じ姿勢で診療を行っているわけではありません。
だからこそ患者側も
- 医師の説明の姿勢
- 患者とのコミュニケーション
- 情報公開の透明性
などを総合的に見ながら、信頼できる医師や病院を選ぶ視点を持つことが大切になります。
医療は医師だけで成り立つものではなく、患者との信頼関係によって初めて成り立つものです。
疑問や不安がある場合は遠慮せず質問し、必要であればセカンドオピニオンを検討することも重要でしょう。
自分の身体を守るためには、患者自身が医療に主体的に関わることも欠かせません。
今回紹介したポイントを参考に、安心して相談できる医師や病院を見つけていただければ幸いです。
この記事について
本記事は、筆者自身の受診経験や医療機関との関わりの中で感じたことをもとに、一般的な情報としてまとめたものです。
医療に関する判断は症状や状況によって大きく異なるため、実際の診断や治療については必ず医療機関で専門医に相談してください。本記事は特定の医療機関や医師を批判する目的ではなく、患者が安心して医療を受けるための参考情報として作成しています。
医療情報についての注意
医療に関する情報は日々更新されています。
記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の診断や治療を推奨するものではありません。
体調に不安がある場合は自己判断せず、医療機関に相談することをおすすめします。
参考情報
医療に関する詳しい情報は、以下の公的機関の資料も参考にしてください。
厚生労働省
日本医師会











