がんばり屋さんのためのメンタルケア
人には「気にしないで」「大丈夫だよ」と優しく声をかけられるのに、自分自身にはなぜかそれができない。そんな風に感じているあなたへ。
人に優しくできるあなただからこそ、自分には厳しくなりがち。でも、大丈夫。そんな気持ちを抱えているのは、あなただけではありません。
自分を責める心というのは、もともと「もっと良くなりたい」という前向きな気持ちの表れでもあるんです。だからこそ、ちょっとだけ視点を変えるだけで、その優しさを自分自身に向けてあげることができます。
ここでは、心をふんわりと整えるための3つのステップをご紹介しましょう。

心を整える3ステップ

3ステップの流れ
◯また責めちゃってるなと気づくだけで十分。
◯自分の内なる声をジャッジしないで受けとめることが第一歩。
◯「どうしてできないの?」を「ここまで出来たね、よく頑張った」に変えてみる。
◯自分への声がけを、友だちや大切な人に話すトーンに変えてみる。
◯休む勇気、手放す勇気も「整える」大事な要素。
◯深呼吸・散歩・小さな楽しみを取り入れる。
◯「できなかったこと」より「自分をいたわったこと」を記録してみる。

ステップ1・気づき:責めている自分を客観視する
私たちは、失敗した瞬間に「ダメだ」「またできなかった」と、すぐに自分を責めてしまいがちです。
しかしここで大切なのは「今、自分を責めているな」と一歩引いて気づくこと。
具体的には
- ノートやスマホに「責めモードになった瞬間」をメモする。
- 頭の中で「責めモード発動中」とラベルを貼るように心の中でつぶやく。
- 鏡を見て「今、落ち込んでいる顔をしているな」と観察する。
こうした客観視は、「責める心に流される自分」と「それを観察している自分」を切り分けることにつながります。これだけで心の負担は軽くなります。
ステップ2:自分に優しい言葉をかける

自分に投げかける言葉は、心に強い影響を与えます。きつい言葉を繰り返すと、本当に「できない人」だと感じてしまうことも。
逆に、やさしい言葉は安心感を生み、前に進むエネルギーを取り戻してくれます。
実践の工夫は次のとおり。
- 「なぜできなかったの?」を「何があれば次はできそうかな?」に変換する。
- 「まだできない」を「いま練習中」に言い換える。
- 今日できなかったことを数えるのではなく、今日できた小さなことを声に出して褒める。
さらに効果的なのは、大切な友だちや子どもにかける言葉を自分に使うことです。
「そんなにがんばらなくても大丈夫だよ」「よくここまでやったね」―そのやさしさを自分自身に向けてみましょう。
ステップ3・休む・手放す:完璧さから少し距離をとる

自分を責める人ほど「完璧でいなきゃ」と強く思っています。でも人は完璧ではなくて当然。だからこそ、思い切って「休む」「手放す」ことが必要です。
実践の工夫は次のとおり。
- 物理的に休む:昼寝、ぬるめのお風呂、散歩など。
- 心を休ませる:SNSやニュースから少し距離を置く。
- 完璧を手放す:「今日は70%でOK」「やらないと決めたことは潔くやめる」とする。
さらにおすすめなのは、「いたわり日記」をつけること。寝る前に「今日、自分を少しでも大事にできたこと」を1つ書くだけです。

ほんの小さなことでも構いません。それが「責める」から「いたわる」へ心を切り替える習慣になります。

人間関係にまつわるエピソード

私自身も、人間関係で相当に怯えていた時期がありました。
人と話した後に「あの言い方、失礼じゃなかったかな…」「もっと気の利いたことが言えればよかった」と、後からクヨクヨ悩む癖があったのです。
よく考えたら相手は何も気にしていないのに、勝手に自分を追い詰めていたんですよね。
ある日、ふと「もし大切な友だちが同じことを気にしていたら、なんて声をかけるだろう」と考えてみました。
「大丈夫だよ。あなたは何も悪くないよ」「相手はそんなこと気にしてないって」と優しく声をかけ、励ます自分がイメージできたんです。
その想いをそのまま自分に向けて口に出してみました。すると、ずっと張り詰めていた想いが雪解けのようにスーッと溶けていったのです。それからは必要以上に自分を責めることもなくなりました。

まとめ
自分を責めがちな心は、あなたが本来持っている「優しさ」の裏側にあるもの。
その優しさをほんの少し自分自身に向けてあげるだけで、心は軽くなっていきます。
- 気づく → 流されずに観察する
- 言葉を変える → やさしい声をかける
- 休む・手放す → 完璧から距離をとる
たった3つのステップでも、心は確実にやわらぎます。
今日から完璧に変わる必要はありません。
「自分を責めることは、決して悪いことではありません。それは『もっと成長したい』というあなたの真面目さや優しさの証だからです。
ただ、その優しさを少しだけ、ほんの少しだけでいいので、自分自身に向けてあげてみてください。 完璧を目指さなくても、大丈夫。今日から、あなた自身の一番の味方になってあげましょう。