「ちゃんとしなきゃ」をやめたら、暮らしがうまく回りだした話

「ちゃんとしなきゃ」
もしかして、毎日の口ぐせになっていませんか?

この言葉が、私をどれだけ苦しめていたか、最近まで気づきませんでした…。

朝ごはんは手作りじゃなきゃダメ。部屋はいつもきれいにしてなきゃ。仕事もミスは許されない。

完璧な自分でいなきゃいけないという、見えないルールに縛られていました。少しでもサボると、「ああ、自分はダメだ」と責めてしまう。

いつも何かに追われているような、息苦しい毎日でした。表向きには笑顔を絶やさないんですが、内心では、「ちゃんとできているか?」という不安がいつもつきまとっていました。

今回は知人の体験をもとに、投稿させていただきました!

目次

「ちゃんとしなきゃ」に縛られていた

当時の私は、とにかく完璧を求めていました。

例えば家事。疲れて帰ってきても「今日も掃除機をかけなきゃ」と無理をして、気づけば夜遅く。
人付き合いでも「連絡を返さなきゃ」「会わなきゃ失礼だ」と自分をすり減らしていました。

一つ一つは小さなことなのに、「しなきゃ」を積み重ねるほど、心はすり切れていく。
気づけば笑顔も減り、ただ「やるべきこと」をこなす毎日になっていました。

転機はある日の失敗

そんな私が「ちゃんとしなきゃ」という呪縛から解放されたのは、本当に些細な出来事がきっかけでした。

仕事で、絶対に失敗できないプレゼン資料を作っていた時のことです。徹夜して完璧を目指したのに、小さなミスが見つかってしまいました。重要項目のデータが抜けてしまっていたのです。

自分を責め、情けなくて、心がポキっと折れてしまいました。そのとき、ふと気づいたのです。「私、何のためにこんなに頑張っているんだろう?」と。

完璧を目指した結果、得られたのは自己嫌悪と疲労感だけでした。このままでは本当に自分が壊れてしまう。そう思った私は、「ちゃんとしなきゃ」を少しずつ手放すことを決心しました。

なぜ「ちゃんとしなきゃ」と思ってしまうのか

今振り返ると、その根っこにはこんな気持ちがありました。

  • 人に迷惑をかけてはいけない
  • 手を抜くと嫌われるかもしれない
  • 失敗したら自分の価値が下がる
「ちゃんとしなきゃ」が自分にプレッシャーを
かけて負のループに陥っている

つまり「周りの期待に応えなきゃ」という思い込みが、自分を縛っていたのです。

やめてみたら暮らしが回り始めた

まず、私が「やめてみた」こと。それは、完璧な家事です。

毎日欠かさずかけていた掃除機を、週に一度に減らしました。完璧に整頓していたクローゼットも、少しぐらい乱れていても気にしないことに。食事も、疲れた日はお惣菜や冷凍食品に頼るようにしたのです。

最初は罪悪感がありました。「主婦として失格」と、頭の中でささやきが聞こえます。

でも、不思議と暮らしは破綻しませんでした。それどころか、心に余裕が生まれ、本当に大切なことに時間を注げるようになったのです。

例えば、週末の掃除一回に減らしたことで、夫とゆっくり話す時間ができました。完璧な食事作りをやめたことで、外食を楽しんだり、新しいお店を開拓する気持ちのゆとりが生まれるようになったのです。

仕事でも、完璧主義を手放しました。8割の完成度でOKとして、残りの2割は効率を重視するようにしたのです。

すると、精神的に楽になっただけでなく、かえって仕事のパフォーマンスが上がったように感じます。

  • 掃除機がけを、週一度に減らす
  • 疲れた日は惣菜や冷凍食品に頼る
  • 仕事は8割の完成度と2割の効率重視に転換
  • 気が進まない誘いは断る

やめたらどう変わったか

「ちゃんとしなきゃ」をやめてみたら、暮らしは少し手抜きになりました。

でも、その手抜きが、私に心のゆとりと笑顔を与えてくれたのも確かです。部屋が完璧じゃなくても、食事が手抜き(笑)だとしても、大切な人と笑い合える時間があれば、もうそれだけで十分……。

本当に大切なのは、完璧な発想、生活をすることではなく、自分自身が心地よく、幸せでいることだと気づくようになったのです。

時間にも心にも余裕ができた
家族とゆっくり話す時間が増えた
「まあいいか」と笑えるようになった

Before(しなきゃ病の頃)After(手放した後)
疲れていても家事を無理にやる疲れたら休んで翌日に回す
義務感で人づき合い気持ちに余裕を持って会える
常に焦りと不安「まあいいか」と考えられる

むしろ暮らしはスムーズに回り出しました。
完璧を目指して苦しんでいた頃よりも、ずっと心地よく生きられるようになったのです。

もし今、「ちゃんとしなきゃ」という呪縛に苦しんでいる人がいたら、一度だけ立ち止まってみてください。そして、ほんの少しだけ、その呪いを手放してみませんか?

まとめ

「ちゃんとしなきゃ」という思い込みは、暮らしを支えるどころか、心をぎゅっと縛りつけてしまうことがあります。

少し手放してみると、案外うまくいくものです。
むしろ余裕が生まれて、人との関係も、自分自身との関係もやさしくなっていきます。

今日からできる小さな一歩は、例えば「今日は掃除をサボってみる」「夕飯を簡単にする」でも十分。
完璧じゃなくても、ちゃんと生きられます。

「ちゃんとしなきゃ」をやめたら、きっと暮らしはもっと自由で心地よいものになりますよ。

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