皆さんは毎日の生活を楽しく過ごせているでしょうか? 生活がドキドキワクワクしていますか?
「特別何もないし、変化もない、毎日が退屈で仕方ないよ…」そんな不満をお持ちの方もいるかもしれませんね。
いつも新鮮で、気分が切り替わる秘訣の一つに「感謝すること」があります。いったい感謝の気持ちを伝えることにどんな効力があるのでしょうか? 今回は「感謝」について考えていきます!
感謝の大切さ
感謝することは大切だといいますが、それでは私たちの生活で「感謝」はどのような意味を持っているのでしょうか。感謝の本質について見ていきましょう。
あたりまえはあたりまえではない
最近思うのが、あたりまえの日常は決してあたりまえではないということです。
自分がこの世に生まれて、成長して何不自由なく毎日の生活が送れることは、ある意味奇跡ではないかと思うし、それだけでも感謝でしかないですよね。
成長する段階で親の愛情をふんだんに受けてきているし、多くの人の支えや協力があって今日までこれていることも実感するのです。それらは感謝しても感謝しきれません……。
もちろん理不尽なこと、納得できないこともたくさんありましたが、それさえも長い目でみれば自分のためになっていたのではないかと思えるのです。
つまり何一つ、自分の力だけで達成できた、実現できたことはないということなのです。
打算的な関係は人を不幸にする
現代は合理的な発想や考えかたがあらゆるところに蔓延しています。それがいい方向に生かされればいいのですが、そうでない場合も多いですよね。
中でも「金の切れ目が縁の切れ目」と言われるように、損得勘定で成り立っている打算的な関係はとても危うい関係といえるでしょう。
人脈も人望もあると言われていた起業家が、事業の破産とともにほとんどの人がその人のもとを離れていったという笑えない事実もあるくらいです。
人を大切に思う気持ちを養う
家族や友人はもちろん、ふだん何気なく会ってる会社の同僚や近所の人たちにいつもどういう想いで接しているでしょうか? ただ何となく、なあなあで会ったり、話をしていることも多いかもしれません。
ふだん私たちは自分のペースで行動したり、生活していますから、どうしても人の欠点を見ようとする習性がついていますよね……。特に家族のように一緒に暮らしている人たちは、嫌でも欠点が目に入ってきたりします。
関係を深め、高めるには相手を大切に思う気持ちがとても大切です。特に相手に対して感謝の想いを持つことは互いに成長・発展する上で欠かせません。
感謝の生活が身についてくれば、相手の良いところも自然と見つかるようになるでしょう。
どうしたら感謝の気持ちが持てる?
感謝の気持ちを持つことは、とても尊く素晴らしいことですが、一朝一夕にそのような想いを抱くことはなかなか難しいですね。
それではどのようにしたらいいでしょうか? まずは以下にあげることがポイントになるでしょう。
毎日の小さな幸せに気づく
日常の何でもないようなことでも、実は恵まれているということに気づくことが大切ですね。たとえば五体満足ということがどれだけありがたいことなのか……。
また、家族がいて共に笑ったり、泣いたり、励ましあったりできることがどれだけ素晴らしいことなのか。往々にして失って初めて気がつく「些細で小さな幸せ…」
上を向けばキリがありません。しかし問題なく毎日が迎えられるということはそれだけでも感謝すべきことでしょう。それは最高最大の幸福といってもいいかもしれません。
感謝の言葉を伝える
まずは「ありがとう」、「お疲れ様」などのように、感謝やねぎらいの言葉を事あるごとに伝えてみることですね。
それが習慣になって、あいさつがあたりまえになってきたら、「この前は◯◯でありがとう」とか、「◯◯さんのおかげで助かったよ」のように少し具体的に感情を交えて言いまわしを深めていったらいいかもしれません。
「形から入って心に至る」と言われるように、そのような反復と習慣を重ねていくうちに、自分の内面が変わっていくのを感じるようになるでしょう!
日記に書く
ごく簡単でいいです。一日のうちで感謝できたことを素直に日記に書き記しておきましょう。なぜなら、それが相乗作用となって感謝の気持ちが少しずつ芽生えてくるからです。
何事も積み重ねが大切です。些細なことでも素直に日記に書き記す習慣をつけることで、「感謝の気持ち」は徐々に深まっていくでしょう。
スマホのノートでも構いませんが、自分で手を動かし、文字として書き込んだ記憶はより鮮明に脳にも心にも刻まれるようになるのは間違いありません。
自然と触れ合う
自然と触れ合う機会を多く持つことも心身をリセットし、気持ちを素の状態に戻しやすくなります。
心が洗われる清々しい新緑の山々や雄大な景色はもちろんのこと、動物、鳥や植物が健気に生きているのを見ると、これが本当の姿なのかなと思ったりします。自然の秩序は本当に見事で、絶妙なバランスがとれているからこそうまく共存できてるのでしょう!
ときに狭い見識で卑屈になったり、ちっぽけな領分で悩んでいることが恥ずかしく思えることもありますよね……。
SNSで気持ちを伝える
SNSのメッセージで感謝の気持ちを伝えることも充分に効果的です。SNSでは大抵の人が絵文字を使いますよね。この絵文字が大きな効果を発揮するのです。
絵文字は言葉だけだとどうしても伝わりにくかったり、難しくなりがちな表現を、イメージ的にエモーショナルに表すには最高の手段です。絵文字を使うのも気持ちを伝えたいことの表れですから、プライベートな関係では良しとされるでしょう。
POINT どうしたら感謝の気持ちが持てる?
- 何事もなく毎日が送れることは最高最大の幸せだということに気づく
- 形から入って心に至る」と言われるように、「ありがとう」などの感謝の言葉を事あるごと告げたり、習慣としていくうちに自分の内面が変化していく
- その日にあった感謝の出来事を日記に書きとめることで脳にも心にも刻みこまれる
- 自然の中に出ていくことで心が洗われたり、神秘的な感動を体験することで感謝の想いが湧いてくる
- SNSのメッセージを送るときに、絵文字を活用して気持ちを伝える
感謝をする生活のメリット
「感謝」や「感謝の想いを伝える」ことが生活に溶け込むと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
それでは具体的なメリットについて見てまいりましょう!
心が安定して幸福感が増す
感謝の気持ちを伝えると心が安定したり、幸福感が高まります。
もちろん、感謝の気持ちをもらった人もうれしくなりますが、感謝の気持ちを伝えることはそれ以上にうれしく、自己肯定感も高まります。
それは感謝の気持ちを表すことで、通称「幸せホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」の分泌が活発になるからなのです。
このようなことから一度幸福感や自己肯定感を味わえると、感謝の気持ちを伝えることはごくあたりまえのことになっていくでしょう。
人として成長する
感謝の気持ちが根づいてくると、心に大きなゆとりが生まれます。何よりもちょっとしたことで怒ったり、妬んだり、傷ついたりすることはなくなるでしょう。
「なぜあんなちっぽけなことでイライラしていたんだろう……」と思うようになるかもしれません。心にゆとりがあるということは、ちょっとした困難や逆境を乗り越える大きな力ともなるのです。
また自分の感情をぶつけたりせず、思慮深く、相手の立場を理解しながら物事に対処することができるようになるのも大きなメリットですね。
人間関係に良い影響
感謝の気持ちがあると、あらゆることにポジティブな思考ができるようになり、つきあいのある人たちとの関係も改善される傾向があります。
感謝を伝えることでそれ以上のねぎらいの言葉が返ってきたり、そうするとますます相手を励ましたり、慰めたくなったり……。
相手の出方を待ってはいけません。自分から積極的に感謝の想いを伝えることで、相乗効果でその気持ちは膨れあがっていくでしょう。
心身が健康になる
感謝の習慣が身につくと毎日がとても楽しくなります。これは間違いなくいえることですね!
感謝をすることで、ストレスや不安が軽くなり、気分も大いに引き上がります。余計な人間感情に引きずられることなく、心身のバランスがとれ健康状態も安定するでしょう。
自己肯定感が高まる
自己肯定感とは、「自分が価値ある存在であると自覚すること」をいいます。
よく言われるように感謝する気持ちと自己肯定感は密接な関係があります。
さらに言うと、感謝をすることで自己肯定感が高まるということなのです。自己肯定感が高い人に共通しているのは、自分に誇りを持っているし、何ごとにも自信に満ちているということです。
もちろん変なプライドもありませんし、驕り高ぶることもありませんよね。
POINT 感謝をする生活のメリット
- 感謝の気持ちを伝えることで心が安定したり、幸福感が増す
- 心に大きなゆとりができ、困難や逆境を乗り越える大きな力になる
- あらゆることでポジティブな思考ができ、人間関係も改善される
- 感謝することと自己肯定感は密接な関係がある。感謝することで自己肯定感も高まる
感謝を伝える時の注意ポイント
感謝を伝えるときに、何でもかんでも言えばいいというものではありません。それでは最低限守りたい伝え方のポイントを見ていきましょう!
相手の目を見て伝える
感謝の想いを伝えるとき、何と言っても大切なのが相手の目を見て伝えることです。直接目を見るのが難しければ、顎から首の下くらいを見る感じでもいいでしょう。
仮に違う方向を向いて「ありがとう」と言っても感謝の意思表示にはなりません。まずは姿勢だけでも向きあうというのが前提になるのです。
言葉は明るく大きな声でハッキリと伝えるべきでしょう。言葉づかいの上手い下手は関係ありません。気持ちがしっかり相手に届くかが問題なのです。
自分の言葉で伝える
感謝の言葉を伝えるときに一般的にさまざまな例文がありますよね。たとえば「感謝の言葉もありません」とか、「心から感謝しています」のようにマニュアル的な伝え方があると思います。
しかしハッキリ言ってマニュアルどおりの感謝の言葉はNGですね! 形だけでも感謝を伝えないと…と思えば、思うほど、大切なはずの感謝の想いが遠くなってしまいます。
「ありがたい」「うれしい」と思っても適格な言葉が見つからないときはひとことで充分です。(友人や同僚であればなおさら…)むしろ気持ちを身振り手振りで表すなど、気持ちが伝われば充分なのです。
何よりも自分の言葉や表現でハッキリ伝えることが大切なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか? これまで「感謝」はあまり考えてこなかったという方も、考えを改めるきっかけになればうれしい限りです。
感謝は強制されるものでも、こうあるべきというものでもありません……。「こうしてあげたい」、「喜びを共に分かちあいたい」という自然な、自発的な行動の表れなのです。
難しく考えることなく、ただただ寄り添う気持ちを大切にしていきましょう!