今日の香りはどれを選ぶ? 必ず見つかる癒やしのアロマ②

アロマテラピーは人に優しい100%天然の芳香植物を使った自然療法といわれます。

そして花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮などから、自然のエネルギーや恵みを凝縮した有効成分を抽出しているのが精油(エッセンシャルオイル)です。

精油を私たちのさまざまな生活シーンで有効に採り入れれば、毎日がより豊かで素敵な環境、時間に変化していくかもしれません!

2回目の今回は柑橘系や樹木系などの代表的な精油を紹介していきます。あなたの精油セレクト時のちょっとした参考になれば幸いです。

目次

柑橘系

フルーツの果皮などを搾って抽出された柑橘系の精油は、さわやかでフルーティーな香りが印象的です。

他のアロマオイルと違い、香りが心にも身体にも馴染みやすく、とりいれやすいのが特徴です。

ちょっとリラックスしたいときや気分を切り換えたいときは、フレッシュで清涼感あふれる柑橘系の香りが大切なひとときを満たしてくれるかもしれませんね……。

ベルガモットBergamot

MEMO

【ベルガモットの特徴】

植物について

  • おもにイタリアやモロッコなどで栽培されるミカン科の植物。イタリアの都市ベルガモで最初に栽培されたことが名前の由来になっています。
  • ぶつぶつした表面でライムやレモンに似た果実の特徴があります。
  • アールグレイティーの香りづけに利用され、フルーティーで気品ある香りが人気です。

精油について

  • 沈んだ気分やストレス過多のときなどに気持ちを前向きにして、緊張をやわらげたり、落ち着かせるリラックス作用があります。
  • 元気が出ないときや気分が沈んでいるときに活力を与えてくれます。シャープな香りは、リフレッシュしたい時や気分転換をしたい時におすすめです。
  • 抗菌・抗ウイルス作用があり、お部屋の感染予防や空気清浄として効果を発揮します。スプレーやアロマディフューザーとしても重宝します。

グレープフルーツGrapefruit

MEMO

【グレープフルーツの特徴】

植物について

  • フレッシュな酸味を含んださわやかな香りは淀んだ空気を一掃し、気分を落ち着けて前向きにしてくれる作用があります。
  • 18世紀にザボンとオレンジの自然交配で誕生したのが確認され、現在は北米、南米を中心に世界各地で栽培されています。

精油について

  • 交感神経を優位にする作用があり、身体の新陳代謝や血流促進、毒素や老廃物の排出を促します。むくみやセルライトが気になる人にも良いとされています。
  • 抗菌・消臭作用があり、アロマスプレーなどにして台所のシンク周りや生ゴミなどの臭い消しとして使うと力を発揮します。
  • 消化吸収や胃腸の活性化を促す作用があり、便秘や消化器系の不調の解消に役立ちます。
  • ときとして光毒性の作用があるため、スキンケアなどに使用する場合は低濃度での使用、または直後に光を避けるのがオススメです。

レモンlemon

MEMO

【レモンの特徴】

植物について

  • 寒さに弱い性質のため、米国のカリフォルニア、スペイン、イタリアなど、比較的温暖な地域が産地として適しています。
  • 古代エジプトやローマ、ペルシア、インドなどで薬用や儀式の香料、食料の保存用として広く使われてきました。

精油について

  • フレッシュな酸味とさわやかなレモン果実の香りが心身をリフレッシュし、気分を整え、心を明るくしてくれます。気分を落ちつかせたい時、集中する時などに効果的です。
  • レモンの香りはさわやかな酸味があり、これが唾液の分泌を促すようになるため、自律神経のバランスをとるように働きかけます。また消化器系の動きを整える作用もあります。
  • アロマスプレーで台所のシンク周りやリビングなどの除菌・抗菌に重宝します。アロマディフューザーを使った室内の感染対策もおすすめです。
  • 光毒性の作用があるため、スキンケアなどに使用した場合は、直後に光を避けるようにしましょう。

オレンジスイートlemon

MEMO

【オレンジスイートの特徴】

植物について

  • 甘くやさしいフレッシュな香りのオレンジスイート種が精油の原料になります。
  • おもにバレンシアオレンジ、ネープルオレンジなどを原材料としています。

精油について

  • リラックス効果があり、気分の落ち込み、ストレスや不安などをやわらげて、気分を前向きにしてくれます。
  • 便秘、腹痛など消化器系の不調を整える作用があります。
  • 自律神経のバランスを整え、身体に優しく働きかける作用があります。
  • 抗菌作用があり、アロマディフューザーなどでお部屋の空気清浄や感染予防に役立てられます。
  • 油汚れや、パステル、クレヨンなどの油脂系の筆記具の汚れを落とす際に効果的です。

樹木系

樹木の葉や枝などから抽出されたもの。まるで森林浴をしているような心地よさ、すがすがしさ、解放感があり、心身の安らぎを感じさせる香りが特徴です。

神秘的かつ深い香りを漂わせるものもあり、スッキリと気分転換をしたいときや心を落ち着けたいときにも最適です。

ヒノキHinoki

MEMO

【ヒノキの特徴】

植物について

  • 日本と台湾がおもな生産地で、高さが3、40mになり、直径2mにも及ぶ針葉樹です。
  • いわゆる森林浴の一般的なイメージを想わせる香りで、ヒノキ風呂に浸かるような落ち着いた和風の香りが印象的です。
  • 日本の歴史的建造物には古来から虫除けや除湿のためヒノキが使われてきました。

精油について

  • 抗菌・抗ウイルス作用があり、感染対策として重宝するほか、湿度を調節する作用もあり、アロマディフューザーとして室内の除湿効果も高められます。
  • 防虫効果があり、衣類の虫除けとして使うと効果的です。
  • 抗炎症や血行促進作用があり、お風呂に少量を入れるとヒノキ風呂の香りが味わえます。身体をほどよく温めて、筋肉疲労や心身の疲労回復に効果的です。

ティートリーTea tree

MEMO

【ティートリーの特徴】

植物について

  • オーストラリアの東海岸周辺に生息する亜熱帯性植物。原住民のアボリジニが傷を癒やすために使われたのが最初といわれています。
  • 光を好み、8m程度の高さになる一般的な低木で、春には白い花を咲かせます。精油はクールで爽やかな香りが印象的です。

精油について

  • 抗菌・抗ウイルスとして非常に優れています。感染対策はもちろん、冬のウイルス流行時の風邪予防や春の花粉対策にも効果を発揮します。
  • 抗菌作用が高いため、気管支炎や咳などの呼吸器系トラブルや口内炎、歯肉炎などの治癒などに利用されることもあります。
  • 虫除けとしての効果も高く、生活に役立ちます。

ジュニパーJuniper 

MEMO

【ジュニパーの特徴】

植物について

  • 日本では「セイヨウネズ」と呼ばれるヒノキ科の針葉樹です。黄色い花が咲き、ジュニパーベリーと呼ばれる青紫または黒の果実を実らせます。
  • 洋酒のジンの香りづけとして有名です。
  • さわやかでありながら、深く神秘的な香りが不調を整え、心身の浄化を促すといわれます。

精油について

  • 利尿作用、発汗作用などのデトックス効果があるため、身体の中の毒素や老廃物をスムーズに排出する働きがあります。むくみ予防、体質改善にも効果的です。
  • 鎮痛作用があり、筋肉痛、生理痛などの痛みをやわらげて、気分を整える効果が期待できます。
  • 抗菌・抗ウイルス・脱臭作用があり、アロマスプレーなどで気になる匂いの消臭をしたり、アロマディフューザーでお部屋の空気清浄に使用するのも効果的です。
  • 虫除けや防虫としても暮らしの中で活用できます。

ハーブ系

植物の花、葉、茎などから抽出された精油の種類です。ハーブ系は古くから民間薬として重宝され、使われてきました。

全体的にさわやかで清涼感のあるスッキリとした香りが印象的です。 リフレッシュ効果が高く、呼吸器系に作用するものが多数あります。

ペパーミントpeppermint

MEMO

【ペパーミントの特徴】

植物について

  • ヨーロッパ、アジア、アフリカなど広い地域に生息する多年草の植物で、70~80cmほどの高さになります。
  • 古代エジプト、ギリシャ、ローマなどでは、食用、薬用をはじめとして、生活のさまざまな場面で使われ、重宝されてきました。
  • ミント特有の清涼感のあるメントール成分が高い割合で含まれています。メントールは鎮痛・鎮痒・冷却・防腐作用などを引き出すため、湿布や軟膏などのほか、口腔ケアやガムの原料としてもよく使われます。

精油について

  • 消化器系に優れた効果を発揮します。消化不良、胃もたれ、腹痛などの不調を感じたときに最適です。
  • 集中力を高めたり、気持ちを高めて前向きにするなど、リラックス効果が高く、副交感神経を活発にする働きもあります。
  • 保温と冷却をバランス良く両立させる効果があります。風邪などの高熱や鼻炎、熱による痰など呼吸器系に優しく作用します。

バジルBasil

MEMO

【バジルの特徴】

植物について

  • イタリア料理のパスタやピザなどの料理でもお馴染みの食材です。 
  • インドでは神に捧げ物として奉られたり、予防医学のアーユルヴェーダでも古くから用いられてきました。

精油について

  • 気分が沈みがちだったり、不安が心を占領するときなどにリラックス効果として優しく作用します。また興奮して気持ちが高ぶっているときやイライラ感が止まらないときには気持ちを鎮める効果として作用します。
  • スッとするスパイシーな香りには思考をクリアにする作用があるといわれています。また嘔吐、胃もたれ、消化不良、ガス溜まりなどの消化器系の不調に作用し整えてくれます。
  • 鼻づまりや鼻炎、咳や気管支炎などの呼吸系トラブル時に優しく作用します。
  • 生理不順などの女性ホルモンのトラブルを改善し整える作用があります。

まとめ

いかがだったでしょうか?
2回にわたって代表的な精油をご紹介してきたわけですが、なにぶん準備不足で駆け足で紹介するという形になってしまいました……。説明不足のところは御了承ください。

まだまだご紹介したい、しなければならない精油はたくさんありますが、それは機会を見ながらおいおい紹介していくつもりです。よろしくお願いいたします。

カイユ+
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