謙虚な心・感謝する心・共感する心は成功の道を開く3大秘訣

謙虚な心・感謝する心・共感する心は、誰もが持つべき大切な心持ちだと言われます。

ただし「何を感謝して、何に共感するの?」と思われる方も少なくないかもしれませんね……。謙虚さや感謝、共感などは決して特別なものではありません。むしろ私たちの生活に密接に関わりがあり、なくてはならないものなのです。

これら3つの要素は人間関係だけでなく、自分自身の成長や幸福感、人生設計にまで影響すると言われます。

今回はそんな気になる3大要素、謙虚さや感謝、共感について見ていきましょう!

目次

謙虚な心

謙遜であることは柔軟であること

「あの人は謙虚な人だね」とよく言います。「謙虚」は人間の最大の美徳の一つかもしれませんね。

「謙虚さ」とは傲慢にならずに、あらゆる人に対して公平な態度で接する考えや行動を言います。 自分の能力・地位などをひけらかすことなく、どのような人からも素直に学ぶ態度から謙虚さが備わるようになります。 

現状には満足しないで、絶えず自分の誤りや欠点を正そうとする柔軟性を持っていることもあげられるでしょう。 聞く耳を持って、さまざまな意見にも耳を傾けようとします。

謙虚さを持ちあわせていないと自分の考えや行動こそがすべてで、絶対正しいと思いこんでしまいがちです。そのことから自分と違う考えを持っている人の意見を攻撃したり、真っ向から反発したりするようになるのです。

また、謙虚さがないと成長にも限りがあります。自分の現状に満足して、人の意見に耳を貸さなくなるからですよね。

謙虚さはその場を理想的に収拾することができる決定的な武器なのです。

謙虚と謙遜は違う

謙虚と似たような言葉に謙遜があります。

しかし厳密に言えば謙虚と謙遜は違います。

謙遜は一応へりくだって控えめな態度をとりますが、自分の能力や価値を下げて伝えようとします。謙虚とは相手の気持ちをまずは受けとめ、相手の意見を理解し、尊重しようと心がけます。同じ仕事を依頼しても、謙遜な人と謙虚な人には大きな違いがあります。

謙遜な人の場合は、「そんな、私なんて全然ダメですよ…」と、自分はそれに似つかわしくないと言わんばかりに遠慮したり、引いたりします。

しかし謙虚な人の場合は、話の内容を聞いた上で、疑問点を充分に確認しつつ納得すれば、「承知いたしました。精一杯やらせていただきます…」のように誠実に対応しようとするのです。

依頼主にとって、どちらの印象がいいでしょうか? もう言うまでもないでしょうね。

自分を客観視する心のゆとり

謙虚な人は、自分を客観視して、相手の立場を尊重する心のゆとりがあります。つまり細かな心遣いや気配りが自然にできるのです。

自己主張や自己顕示欲の強い人は、とかく「良かれ」と思って相手の事情抜きで行動するのですが、それがかえって押しつけがましくなったり、相手の気持ちを損ねたりする要因になりやすいのです。

しかし謙虚な人は物の見つめかたがちょっと違います。

常に、「自分がその立場だったらどうするのか」ということを自分に置き換えて考えます。つまり相手の気持ちに立って物事を見つめたり、「何をして欲しいのか」ということを第一に考えるようになるのです。

  • 謙遜は傲慢にならないで、公平な目で物事を見つめられ、どのような人からも学ぶ姿勢を持っている
  • 現状に満足しないで、新たなことにチャレンジしたり、自分の誤りや欠点を正す柔軟性を持っている
  • 「自分だったらこうして欲しい」と自分に置き換えて物事を客観視できるため、相手の立場で物事を見つめられる

感謝する心

人は一人では生きられない

私たちは日々の生活を送る上で多かれ、少なかれさまざまな人や職場、物、環境と関わりをもっていますよね。

あってあたりまえと思うものでさえ、偶然にそうなっているものは一つもありません。

「これから僕は誰とも関わりを持たないで生きていく…」。仮にこういう誓いを立てたとしましょう。

でもそんなことが本当に可能でしょうか? 修行僧など、特別な目的を持った人を別とすれば、難しいことは目に見えています。

おそらく孤独と疎外感に押しつぶされそうになるだけでしょう。普通に生活している人には耐え難いことなのは間違いありません。

ふだんあまり直接的な関わりは持たないかもしれませんが、人は多くの人たちとの関わりで生きています。

自分と社会との関係を冷静に眺めると、実は多くの人たちとさまざまな接点を持ちながら生きていることに気づくでしょう。

たとえば電車が動くのもそれを運転したりダイヤ管理してくれる人たちがいるからだし、美味しい魚が食べられるのは漁師さんの捕獲のおかげだし、新鮮な空気や青空を堪能できるのも自然の偉大な力によるものだし……。

自分が生まれて生きているのも両親の愛情があったからこそ。あたりまえのようだけれども、考えれば奇跡としかいいようがないことばかりです。

「あたりまえのようだけれど、あたりまえではない」

無事に生活ができるのも多くの人がさまざまな形で関わっているおかげで成り立っていると思うと、ただただ感謝でしかありません。

感謝の気持ちを素直に伝える

かたちあるもの、見えないもの、さまざまなかたちで私たちは多くの人や組織、環境、モノなどにお世話になっています。

このように私たちは、そこかしこにあって当然と思われる無限の恩恵の中で生きているのです。

したがって通常あたりまえと思われている出会いや日々の出来事に感謝の気持ちを素直に伝えることは、お互いをより良い関係ヘ引き上げるきっかけになります。

「感謝」の気持ちを素直に表現することは、人と人との信頼の絆、愛情の絆を深めるものといえるでしょう。

別の言い方をすれば、多くの人の目に見えない協力や支えのもとに生きているといっても過言ではありません。

  • 生活ができるのは多くの人、環境などがさまざまなかたちで関わっているから
  • 感謝の気持ちを素直に表現することは愛情、信頼の絆を深める
  • 人は一人では生きていけない。すべてはさまざまな人たちの協力と支えで生きている

共感する心

寄り添う気持ち

たとえば階段を上がっている目の前の人がつまずいて倒れたとします。そのとき、あなたならどうしますか? 

そのまま何事もなかったかのように進んでいくでしょうか。それともすぐに駆け寄ってようすを確認するでしょうか?

このとき、自分のことのように思えて駆け寄っていく人は共感力が強い人といえるでしょう。

また電車の中で身体がちょっとつらそうな人がいたらどうしますか?

共感とは誰かが見ているから「やる」とか「やらない」とか、面倒なことになりそうだから遠慮するというものではありません。

自分のこととして捉えるからこそ、とっさな行動が可能になるのです。理屈ではないですね……。

寄り添う気持ちとは、相手が直接語らなくても仕草や雰囲気で事情や気持ちを理解しようとするものです。人は苦しいときや悲しい時、つらい時にこそ寄り添ってほしいと思うもの……。

相手の変化や状況に敏感に気がつけば、そういった時にスムーズに寄り添うことができます。

声をかける勇気

声をかけることには大切な意味があります。 

それは自分を認めてもらえたり、自分が置かれている状況を理解してもらえたという安心感です。

比較的簡単なところでは挨拶を交わしたり、会話をすることで、関係性を築くきっかけにもなりますね。

また、声をかけることで外側から気づかなかった相手の事情や気持ちも共有できます。同僚や知人であればなおさら声かけをきっかけに協力しあえるようになるかもしれませんね。

何気ない声かけから 新たな関係に発展することも少なくありません。

一番つらいのは困っているときに無視されること…。逆に困っているときに声をかけられたり、力になってもらえると、それだけで気持ちが楽になるものです

そのことが決して問題解決にはならなかったとしても、声をかけられたり、心配されるだけで気持ちの上で大きな支えになるのは間違いありません。

事情を分かちあう

たとえば長い間勉強してきた国家試験に合格したとしましょう。もし身内や友人など喜んでくれる人が誰もいなかったら、合格の喜びは半減してしまうかもしれませんね……。

しかし家族や友人が合格に対して自分のことのように喜んでくれたら、喜びは何倍にも膨れあがるし、頑張ったかいがあるというものです。今後の大きな励みになるに違いありません!

共感は自分一人より、多くの人と共有することで喜んでもらえたり、励ましてもらえることで喜びが何倍にも膨れあがり、次へのステップにつながるのです。

  • 人に寄り添うのは、自分のこととして捉えるからこそ、とっさの行動が可能になる
  • 声をかけられると、自分が認められた、自分が置かれている状況を理解してもらえたという安心感がある
  • 困っているときに声をかけられると、それだけで気持ちが楽になる
  • 一人で喜ぶより、多くの人と共有することで喜んでもらえたり、励まされると喜びが何倍にも膨れあがって、次のステップにつながる

謙虚な心・感謝する心・共感する心がもたらすメリット

気持ちが前向きになる

感謝の気持ちを表現することは、自分の気持ちをプラスに転換することによく似ています。

感謝の気持ちを持ったり、伝えることで自分に自信が持てるようになったり、モチベーションもアップできるようになるでしょう。

それは日々のささやかな出来事からでも幸福感や喜びが感じられるようになります。脳が身体にいい情報の司令を送るキャッチボールを絶えず行っているからなのですよね。

そんな前向きな気持ちが、自分を成長させるきっかけにもなるでしょう。

信頼関係を築ける

謙虚、感謝、共感の3要素は誠実に相手に対処する心持ちです。

相手の気持ちに寄り添うことや、素直に感謝を伝えること、誤りを認めることなどすべてが信頼を培うことにつながっていきます。

相手の中で生じる「寄り添ってくれている」という感覚や「この人は分かってくれているな」という安心感が、信頼につながっていきます。

ビジネスチャンスが急増する

多少性格に難があっても、仕事ができれば問題ないと言われたのはもはや過去のことです。

感謝、謙虚、共感が備わった人というのは、一様に相手への気づかいが高く、場をなごませてくれるし、周囲を癒やしの空気で包み込んでくれるでしょう。

それは仕事をしやすい環境ヘと引き上げてくれる大切でありがたい人材なのです。

もちろん人の心をつかむのが上手なので、人間関係においても頼られたり、難しい局面を乗り越える切り札として登用されることが増えるかもしれませんね。

仮に仕事上のスキルに不足な面があったとしても、自然と多くの援軍を作って協力を仰ぐことができ、さまざまなプロジェクトを成功に導くことができるでしょう。

自己肯定感を高められる

謙虚、感謝、共感に共通するのは、真正面から人と向き合う姿勢や精神と言えるでしょう。

人間関係はいつもうまくいくとは限りません。当然誤解されたり、つらい想いをすることは多々あるでしょう。でも、時には失敗を恐れず果敢に人と対したり、物事に挑むことも必要です。

仮に失敗したとしても、そのことを通じて多くのことを経験したり、吸収した実感があれば、失敗したことが意味あることとして実を結びます。

人の心と真剣に向き合うことで、必ずや自分自身に誇りを持てるようになるでしょう。そのことが自己肯定感を着実に高めることになるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

謙虚、感謝、共感をひっくるめて言葉で表すのは簡単だけれども、実際これらを実行しようと思うとなかなか容易ではありません。

自分の器の小ささや現実と理想のギャップに悩むばかりですね……。

日々の生活で自分をチェックしながら、少しでもこのような心持ちを持ち続けていきたいと思う今日この頃です。

皆様もどれもこれもやろうと思わなくて結構です。どれか気になったものを、日々少しずつでも意識を変えてていければ間違いなく着実に成長、発展していけると思いますよ!

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