1dayタイプのコンタクトレンズが開発されたのが1993年。
当時私自身が、毎日のレンズケアに鬱陶しさを感じていたこともあって、この便利なレンズの登場はまさに「願ったり叶ったり」でした!
「画期的なレンズが開発されたなあ」という印象が強かったのですが、もうあれから30年の月日が経とうとしているんですね…。1dayは現在も変わらず愛用しています。
その後、1998年には酸素透過性に優れたシリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズも登場し、ますますレンズは便利で快適になってきていますね。
今やラインナップも賑わいを見せる1dayレンズ市場ですが、ここでは1dayタイプレンズの魅力とは何かについてお話しします!
1dayレンズの魅力
1dayタイプのレンズが市場に出回ってからはコンタクトレンズの概念も、生活により密着したものとして認知されるようになり、飛躍的な成長を遂げたのは間違いありません。
1dayタイプは具体的に何がメリットなのか見ていきましょう。
扱いやすい。ケアが不要!
昔はコンタクトレンズのケアが大変でした。
両目のレンズを軽くこすり洗いして、終わったら保存液を浸したケースに一定時間置く。しばらくしたら煮沸消毒をして終わりという流れです。
言葉で言うと簡単ですが、実際に毎日これを繰り返すのは意外なストレスになるのです……。
しかし1dayはその「面倒」という概念を、もはや過去のものにしましたね……。究極の使い捨てレンズと言ってもいいかもしれません。
一日の役目が終わり、目から取り外したら後は捨てるだけ……。これがどれほど楽なのかは、一定期間装着したことがある方ならよくお分かりでしょう。
毎日のケアが必要なく、いつも新しいレンズで気分よく一日をスタートできるのもいい感じです。
忙しい人、時間刻みのビジネスマンには大いに時短となり便利かもしれませんね!
種類が豊富
1dayの魅力は種類が多く、さまざまな特徴を持った商品が多いことです。
一つには水分量が多く、しっとりとしたつけ心地で目の乾燥を防ぐ効果が高いレンズです。
もう一つは酸素透過率の高いレンズです。レンズは酸素透過率が高いと、眼病予防や充血を防いだり、目の疲れを抑える効果があります。裸眼の状態と遜色ない酸素を通すため、目の負担が圧倒的に少なく、長時間コンタクトをつけていても疲れにくいというメリットがあります。
また乱視用や遠近両用、紫外線カットの効果があるレンズも発売されていて、一定のシェアがあります。
目に馴染みやすい
ソフトコンタクトレンズの最大のメリットは、初めて装着する人でも違和感がないことです。
つけた瞬間、すぐに目に馴染むというメリットがあります。
ハードレンズを何度もトライして眼に馴染まないために苦労したり、諦めたことのある方なら1dayレンズの快適さは驚きでしょう!
また酸素透過率が高い素材のレンズは、つけていることさえ忘れるほどの自然なつけ心地が最大の魅力ですね。
激しい運動をサポート
1dayレンズの素材は水分量をたくさん含むHEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)が多く使われています。
最近では酸素透過性が高いシリコーンハイドロゲル素材も増えてきました。
これらの素材は基本的に眼との相性が良く、柔軟性が高いため、少々の動きではレンズがずれたりしません。
そのため激しい運動をする人にとっては手放せないアイテムですね!
ライフスタイルで使いわけられる
普段はハードレンズを使っているけれども、休日や特別なイベントの日に1dayを使う人もいます。
つまり普段はオフィスでデスクワークをしているわけですが、休日やイベントは自由に動きまわるので、順応性が高い1dayが良いということですよね。
またいつもはメガネをかけている人でも特別な予定がある日には1dayを使う人も少なくありません。
ライフスタイルに合わせて、さまざまなシーンに応じた便利な使い方ができるのは1dayならではの魅力です。
1dayレンズのデメリット
1dayレンズはとても便利で快適なレンズです。しかし快適で使いやすい反面、いくつかのデメリットがあることもよく認知しておくべきでしょう。
素材が弱い
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、1dayレンズはあくまでも1日限定を想定して開発されたレンズです。
それ相応の強度のレンズだということをあらかじめ認識しておいてください。
したがって素材は決して強度が高いとはいえず、ちょっとした力が加わると簡単にキズがついたり、破れたりします。
破損したレンズはもったいないからということでそのまま装用するのは絶対にやめましょう。充血の原因になったり、大切な角膜を傷つける恐れもあります。
どうしても心配な方は1dayの予備を持ち歩いたほうがいいかもしれません。
菌が繁殖しやすい
たまに1dayを3、4日装用する人がいます。これは絶対にNGです。
ソフトレンズの共通の性格として、目に馴染みやすいけれども、雑菌も繁殖しやすいという欠点があります。つまり親和性はあるけれども雑菌も引き寄せやすいのです。
特に1dayタイプは繰り返し装用には適さない(そもそも1日使い捨て)です。一度目から取り外したら、基本的には二度と使えないと思ってください。
今回だけいいだろうという自己判断で使ったりすると、とんでもない目の疾患を起こす可能性があるため、取り扱いには要注意です。
コンタクトレンズは眼に直接装着する医療器具ですので、注意しても注意しすぎることはありません。
価格が割高
やはり気になるのがコストでしょうか。
毎日使う場合、仮に1箱2500円の商品だとすると、1年間に24箱(12か月✕両目分・つまり2箱)が必要になります。
単純に1日あたりとして換算すると約165円(年間60000円ほど)となり、2Weekなどの使い捨てコンタクトレンズよりも割高になるのは避けられないでしょうね……。
ただし週に2回、土日しか使わないようであれば、俄然1Dayはコスパが高くなります。毎日使う場合の約3分の1、年間でも8箱で済むという計算になります。ライフスタイルにあわせて上手な使い方をしたいですね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて、1dayタイプは眼に馴染みやすく使いやすいという、ユーザーの理想をギュッと注ぎ込んだコンタクトレンズだと感じますね!
それでは魅力・特徴をざっとまとめてみました。
(1)毎日のケアが必要ない。
(2)装着しやすく、馴染みやすい。
(3)つけ心地が快適。
(4)激しい運動をサポート。
(5)ライフスタイルに合わせられる。