現代人に欠かせないリラクゼーションとリラクゼーション環境

リラクゼーションという言葉。最近何かにつけて耳に挟むことが多いですよね。

それだけ多くの人がリラックスしたいと願っていることの表れでしょう! また、社会が複雑になればなるほどその大切さを身にしみて感じますね。

今回はリラクゼーションはなぜ必要なのかを探っていきたいと思います。

目次

リラクゼーションとは

リラックスの定義として、「緊張や不安から解放された状態」とあります。

まさにリラクゼーションとは、心と体をリセットすることですよね! そのためには自分自身を定期的にケアする必要があるのです。

自分をケアするというと、ちょっぴり大げさに聞こえたりもしますが、実は心身の健康を維持する上でリラクゼーションはとても重要な要素といえるでしょう。

不安やストレス、恐れ、心配などから自分を守り、それらに対して耐性をつけるものと思っても構いません。

まさにリラクゼーションは日々襲いかかるストレスから身を守り、自分自身を強め、高めていくものでもあるのです。

リラクゼーションはなぜ必要?

オン・オフの切り替えのため

日本が高度経済成長時代の頃、一般企業では残業が多すぎて休みも満足に取れないという人がかなりいたと聞きました。

人間は集中して作業をしたら、必ずそれに見合う休息を取らないといけないのは当然といえば当然です。

残業続きで休みが取れないのは、ある意味ピーンと張った糸が、これでもかと無理して張り続けている状態ですよね……。

心身ともに疲弊している場合はかなり危険な状態といえるでしょう。

短い期間なら立ち直ることも可能ですが、これが長い期間に及ぶと絶対に良くありません。

オン・オフの切り替えさえ出来なくなり、ゆくゆくは重度の自律神経失調症やうつ状態にもなりかねないのです。

近年よく話題になる自律神経は交感神経と副交感神経のバランスをとることから成り立っています。

つまり人間の身体は緊張状態が続いたら、それに見合う程度の休息をとらなければならないようになっているのです。

これが崩れると体調だけでなく、精神面にも大きな影響を及ぼすことを理解すべきでしょう……。

そういう意味でも、リラクゼーションは交感神経に偏りがちな状態からスムーズに副交感神経を優位に機能させる最も有効な方法といってもいいでしょう!

自律神経のしくみ

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ストレス解消のため

誰もがご存知のように現代はストレス社会です。

ストレスを受けない人はいませんし、あらゆるシーンで大なり小なりストレスを受けやすい環境にあるのは確かですね。

特に繊細な人や潔癖症の人、生真面目な人はちょっとしたことが原因で傷ついたり、苦しんだりしやすい傾向があります。

ここで大切なのが物のとらえ方や発想のしかたです。

すべてが自分に向かっていると感じるベクトルの方向を変えたり、緩やかにできれば、社会への見つめかたが変わってくるでしょうし、生き方や価値観も変わるかもしれません。

いい意味でストレスに対して鈍感になることも必要でしょうね。

リラクゼーションは日々の雑多な情報や圧迫感から解放され、心身を緩めるのに有効な方法です。

いかに耐性をつけてストレスを受けにくい心身の状態に変えていくかが、リラクゼーションの本質であり、醍醐味ですね!

心身の充電のため

人間の心の状態や体内のエネルギー量がどれくらいあるかということを計ったり、数値化することはできません。

もし計るとしたら、「現在充実している」「これなら頑張れそう」という実感や感覚でしかないのです。

逆にいえば数値化できるほど人間の身体は単純ではないということですよね……。

よくあるのが生活がパターン化して潤いがない、感動や喜びがない…ということです。

日々の変化が乏しい状態は閉ざされた密室に閉じこもっている状態と同じなかもしれません。

それはちょうど生まれ変わるべき細胞が生まれ変われずに枯渇して、新陳代謝が滞り、毒素が充満している状態ともいえなくもないのです。

そんなときこそリラクゼーションは心の癒やしとなり、気持ちを切り替えるきっかけになるかもしれません。

乾いた心を補う方法のひとつが五感のいずれかを満たすことですね。

季節の食材を味わう。香りを楽しむ。美しい音楽に耳をそばだてる……など。ねぎらうように感性を優しく満たしてみましょう。

すると少しずつ身体が、気持ちが解き放たれていくのを感じとれるのではないでしょうか?

リラクは閉ざされた密室に新鮮な風を送り届けるのに似ているともいえるかもしれません。

リラクを満喫するには

疲れを残さない

よくあるのが休息を取ったのはいいが、頑張りすぎて疲れてしまうこと。

せっかく休息を取って気持ちを切り替えようとしたつもりなのに疲れてしまったら残念ですよね……。

比較的多いパターンが、休日に欲張っていろんな計画を立ててしまうことです。やっぱり仕事と同じモードで、あれもこれもやろうというのはダメでしょう……。

身体の力を抜いてひとつだけでも実行できたら充分という発想に転換しましょう。

ストレスになるものはすべて排除

物事を整理したり、考えるなど…の思考を伴う傾向の作業は行なわないほうが無難でしょう。

決め事や面倒な用事を予定に組み込むのも考えものです……。

事務処理的な作業やスケジュールに沿った行動は思いのほか疲れます。なぜなら先ほどの自律神経でいう交感神経を活発にしてしまう恐れが充分にあるからです。

とにかくちょっとでもストレスになることは極力避けましょう。

またストレッチをするにしても、「今日は○○回まで絶対にやる」ということは決めない方がいいでしょう。

あくまでも自分で無理なく楽しくできるという範囲内でやるほうが充実の時間になりますし、継続もできます。

欲張らない

前の項目と重なる内容ですが、あれもこれもと欲張って行動することもNGです。

特に日本人は日々時間に追われて生活したり、仕事をしているので、なかなかその癖から抜け出せない人が多いのですよね……。

休日の行動スケジュールを拝見したら、この時とばかりに朝から晩までご丁寧に分刻みで予定を組む人も少なくありません。

もちろんご自分の楽しみや関心があることだから、時間を有効に使いたいという気持ちはよく分かります……。

しかし仮に予定を実行できなかったときなど、挫折感も大きくなるので注意しましょう。

継続する

リラクゼーションを満喫するというより、より豊かなものにするうえで欠かせないのが継続です。

リラクゼーションは続けることで、ご自分のモチベーションを高めることができるし、日々の励みにもなってきます。

そして生活に潤いとゆとりをもたらすこともできるでしょう。

オススメのリラクゼーション

腹式呼吸

腹式呼吸はリラクゼーションの基本といえるでしょう。そして腹式呼吸の最大のメリットこそリラクゼーションなのです。

でも腹式呼吸はやってみると意外に難しく、最初はいろいろと戸惑うかもしれません。その場合は以下の手順を参考にしてみてください。

まずはオーソドックスな手順から。

腹式呼吸の手順と方法

①イスに座ったら背筋を伸ばして、鼻からゆっくりと息を吸います。
おへその下に空気を貯め込むイメージでお腹を膨らませます。
②口からゆっくりと吐きます。
身体中の毒素をすべて吐き出すつもりで、吸うときよりも更にゆっくりと吐き出します。
最初は椅子に座ったまま腹式呼吸をするのが難しいかもしれませんね。
そのような場合は仰向けになってやってみましょう! コツがつかめるかもしれませんよ。

   

腹式呼吸が難しい場合


①仰向けになって、胸とお腹に手を置きます。(膝を立てると横隔膜※が動きやすくなります)

②胸の上に置いた手はできるだけ動かないことを確認します。 鼻から息を吸い込み、お腹が膨らむのを手で確認します。

③お腹がヘコむのを確認しましょう。 お腹の力を抜き、口をすぼめてゆっくりと息を吐き出します。

※胸とお腹を仕切る膜状の薄い筋肉

ポイントは横隔膜の使い方です。横隔膜はトレーニングで鍛えることも重要です。

最初は1日5回から10 回、徐々に増やしながら、20回から30 回できるようにやってみるのもいいかもしれませんね!

これが定着すると身体の余分な力を抜いてリラックスができるようになるでしょう……。

小旅行

疲れを最小限に抑えられるならば、小旅行はオススメです。

(見る、味わう、聴くなど…)五感に心地よい刺激を受け、新鮮な発見をしたり、安らぎを感じられるのがポイントですね。

できれば近場の景勝地のような自然を満喫できるところ、季節の変化を敏感に感じられるところがいいでしょう…。

花の香りや澄み切った空気、風との触れあい……。些細な事でも私たちの心を癒やし慰めてくれるきっかけになるかもしれませんね。

仮に電車で行くならば往復でも3時間以内のところ、できるだけラフなスタイルで、せいぜい1泊か日帰りがいいでしょう。

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ミストサウナ

最近サウナブームが再燃しています。

汗をかくことは新陳代謝が活性化して、健康と美容にいいということが多くの人に浸透しているからでしょう。

ただし注意も必要です。熱いスチームサウナは体力が落ちているときや不調の場合は身体ヘの負担が大きく、思わぬ事故に遭遇する可能性があるからです。

その点、ミスト式サウナは安心です。なぜなら身体に優しい中低温(45〜55℃)であることと、充分に湿り気があって心身が無理なく潤うようになっているからです。

もちろんいい汗がかけるし、身体の負担が少ないのも大きな魅力といえるでしょう!

岩盤浴

岩盤浴も身体の深部からじんわり温め、新陳代謝を良くします。

皮膚の表面からの汗だけでなく、もっと深い皮脂腺からの汗がかけるのも大きなメリットですね。このことにより身体の毒素、老廃物が排出できるのは何よりです。

サラサラの汗がかける快感は何ものにも代えがたく、身体が軽くなる実感ができるでしょう。

散歩

散歩も立派なリラクゼーションです。

ただし条件があります。

ウォーキングのようにコースをあらかじめ決めたり、距離を決めたり、何時間歩こうとか目的を一切決めないことです。

あくまでも自分が気持ちよく歩ける範囲で歩いたらいいし、歩く速さも問いません。

仮に街を歩くとしても、できるだけ人混みを避けてのんびり歩けるところがいいですね。

無意識にぶらぶらとあてもなく散歩する。街を眺めながら、お店をぼんやりと見て歩き、時には立ち止まり、季節の移り変わりを肌で感じる……。

この非日常感が日ごろの疲れをやわらげ、気持ちを高めるポイントになります。 

アロマセラピー

香りには不思議な魅力と驚くべき効果があります。

その効果を最大限に利用したのがアロマセラピー。アロマセラピーとは100%天然の芳香植物を使った自然療法です。

香りは五感の中でダイレクトに心身にアプローチします。したがって最も気軽に気分を変えられる万能のリラクゼーションともいえるでしょう。

方法としては室内にアロマデュフューザーで香りを漂わせたり、ハンカチに1滴浸して香りを嗅ぐのが代表的な例ですね。

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ゆっくり階段を昇り降り

階段はありとあらゆるところに取り付けられていますね。

しかし実際はエスカレーターを利用する人が圧倒的に多く、階段は大抵ガラガラです。

階段を使うのはきつい、嫌だというのも分からないではないです……。最近はなにぶん長い階段が多いですからね。

でも一週間のうち、火曜日の朝だけは階段を使おうとか、帰りはゆっくり階段を昇ってみようと、段階的に増やしていくのもいいかもしれません。

階段を昇り降りして、少しずつ使う機会を増やしていくのは静かな達成感とともに自己肯定感も出てきますよ。何より健康維持には最適ですから……。

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まとめ

いかがでしょうか。

リラクゼーションは心身の休息でもあり、新たな自分自身を発見するきっかけにもなることを何となく分かっていただけたのではないでしょうか。

それでは今回のまとめです。

リラクゼーションのポイント

①リラクゼーションは定期的に行うか、継続することによって効果が上がる。

②疲れることはリラクゼーションにならない。ただし心地よい疲れは自己肯定感をアップさせる。


③ストレスヘの耐性はリラクゼーションを上手に取り入れることで緩和される。


④欲張らない。頑張らない。無理をしない。気持ちの赴くがままに行動するのがリラクゼーションの極意。

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