あの忌まわしいコロナ禍以降、誰もが健康について強く意識するようになりました。それに伴いSNSやYouTubeの投稿でも健康をテーマにする人が増えてきましたよね。
やはり、「自分の健康は自分で守るしかない」と痛感した人が多いのでしょう。現在のところ健康に関する情報はさまざまなところで出ていますが、意外に健康の基本について紹介している内容は少ないようです。
そこで今回は誰もが気になる本当の健康とは何なのか、健康で充実した生活を送るためには何を心がけるべきなのかについて考えていきましょう!
はじめに
本当の健康とは?
「健康」というと、病気にならないことと思っている人が少なくありません。確かに病気にならないことも広い意味で健康の一つでしょう。
でも本当の健康って、決して病気にかかってない状態ではないですよね……。その証拠に心身ともに充実していて、気力、活力に満ちあふれた状態でなければ、何ごとも結果を残すことは難しいでしょう。
3つが安定して本当の健康
心が健やかな状態でも身体が本調子でないと思うような活動ができません。同様に身体の状態が良くても心が疲れていると物事に取り組む気力さえ湧いてこないでしょう……。
何ごとも心身両面のバランスがとれていないと最高のパフォーマンスを発揮できないことが理解できるのではないでしょうか。特に心身の健康は絶対条件です。
このような心身の健康にプラスされるべきなのが、社会生活、社会環境において健全な状態を築きあげることです。
上の図のように人間の生活を支える健康の3本柱は、肉体、精神、社会。この3点が揃うとあらゆることが快適にまわり始めるようになるでしょう!
健康の3大要素
- 肉体的な健康
- 精神的な健康
- 社会的な健康
肉体的な健康
言うまでもなく精力的に活動できる体力があって、病気になりにくい状態を保つことができます。そのためにはバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠が大切なのは言うまでもありません。また適度に休養を取ることも健康維持には欠かせないでしょう。
精神的な健康
気持ちが前向きになれて、意欲がある状態こそ、健康の基本です。心にゆとりがあるときは、どのようなことでもその時間を堪能できるし、充実しています。また人に対して気配り、心配りもできるようになりますよね。
注意すべきなのが、絶え間なく心にダメージを与えるストレスに気をつけることでしょう。ストレスにうまく対処できる方法を見つけるのも、心の安定を保てる秘訣です。
ポジティブな思考をすることや、趣味を楽しむことも重要でしょう。
社会的環境での健康
さまざまな環境で関係する人たちと良好な関係を築くことから道が大きく開けるようになります。また、社会の中の一人として活動したり、貢献できる体験を持つと自己肯定感が高まっていきます。
人間関係の円滑なコミュニケーションや、社会活動への参加も気持ちを高めるきっかけとなるでしょう。
なぜ心身の健康だけでは不十分なのか
社会とのつながりが健康に深く関わる
心身の健康だけでなく、社会的な健康も必要とされるのはなぜでしょうか?それは、人が社会において活動する中で、さまざまな人との関係を築いていくことが幸福感を高め、健康につながる基礎となるからです。
それは以下のような内容と深い関わりがあるといえるでしょう。
社会との関わりが健康に与える影響
- 相乗効果∶社会において良好な関係を保てれば、心の安定やストレス軽減につながり、心身にも良い影響を与える
- 相互作用∶社会的な孤立や人間関係のストレスは、心身の健康を損なう要因となりやすい
- 幸福感の向上∶人とのつながりや社会への貢献は、幸福感や自己肯定感を高める
- 健康寿命を伸ばす∶社会的なつながりは健康寿命を伸ばすことにつながる
したがって心身の健康に加え、社会的な健康状態を築いていく必要があるのです。
心のメンテナンス
「心のメンテナンス」、心の健康を保つために何をすればいいんだろうと思うかもしれません。でも決して特別なことをする必要はないですよね……。ちょっとだけ意識を変えたり、ほんの少し気持ちを向けるだけでいいのです。
感謝の気持ちを忘れない
ふだんあたりまえと思っていることでも、「実は恵まれていた」ということに気づくことで、心の状態がポジティブになることがあります。
たとえば不自由なく身体が動かせるということがどれだけありがたいことか……。
また、家族がいることの大切さもそうです。ときには厄介だなあと思うこともあるでしょう。しかし、共に泣いたり、励ましあえることがどれだけ素晴らしいことなのか。
人は往々にして失って初めて「些細で小さな幸せ」に気づいたりします。
上を向けばキリがないでしょう。しかし問題なく毎日が迎えられるということはそれだけでも感謝すべきことなのかもしれません。
かけがえのない自分
あなたは自分がこの世で、「唯一無二」のかけがえのない存在という自覚があるでしょうか?
人は顔や性格、考え方に至るまで、まったく同じという人は誰もいません。それぞれにその人だけの良さがあるし、もっと言えば個性の輝きがあるのです。
個性やその人の人間性というものは、対価を払っても買えませんし、誰も真似できません。ましてや人と比較して「劣っている…」「私のほうが優れている」と一喜一憂するのはナンセンスです。
①誰でもその人だけの個性の輝きがある
②人と比較しようとするのはナンセンス
私たちの中で潜在的に眠っている人間性や個性、能力が、何らかの形で発揮されて、人に良い影響を与えられればどれほど素晴らしいことでしょう!
そのとき人は、自分がいなくてはならない、かけがえのない存在だということを実感できるようになるのです。
自分の感情に意識を向ける
自分の感情に意識を向けるというのは、すなわち自分と向き合う時間を持つこと。
なぜ感情に意識を向けることが大切なのかというと、自分自身を深く理解できるようになるからです。人生を健やかに生きるためには欠かせないことといえるでしょう。
自分の感情を無視したり、抑えつけたりすると、ストレスが溜まりやすくなり、うつなどの心の病につながる可能性があるので要注意。
ただし自分の感情に意識を向けるには、継続的な努力が必要でしょう。毎日少しずつでも良いので、自分の心の状態を観察したり、記録してみることもおすすめです。
自分の感情に意識を向ける効果
自分の感情に意識を向けると次のような効果が期待できます。
- 自己理解が深まる∶何が自分を喜ばせ、悲しませ、ストレスになるのかということを理解できるようになる
- 心の健康維持∶意識を向けることで、心の健康を維持できる
- 人間関係の改善∶自分の感情が理解できると、他人の感情にも共感しやすくなる。良好な人間関係の基本
- 的確な決断∶自分が何を望んでいるのか、何を大切にすべきなのかを明確にでき、より良い決断が下せる
「本当の自分を発見する」プロセス
どのように自分の感情に意識を向けるべきか
人間の感情は、心の中にある価値観や考え方など、心の状態を映し出す鏡のようなものといえるでしょう。つまり同じ出来事に遭遇したとしても、感じる世界は人それぞれまったく違うのです。
自分の感情をじっくり観察することで、自分が何を大切にしているのか、どんなことに喜びや悲しみを感じるのか、より深く理解できるようになるでしょう。
また、自分自身が成長するきっかけにもなります。たとえば、過去のトラウマにつながる感情に気づき、それを克服しようとするかもしれませんよね……。
本当の自分を発見するプロセス
喜怒哀楽など、さまざまな感情が自分の中に生まれていることに気づく
自分がなぜその感情を抱いているのか、背景にある出来事や考えを探る
どんな感情も否定せず、ありのままの自分を受け入れること
自分の感情に意識を向けるために効果があること
日記をつける
日記を書くと自分の意識を掘り下げていくことができるでしょう。
どんなに小さいことでも良いので、「うれしかったこと」、「悲しかった出来事」などを素直に書きとめることが大切です。
毎日、自分が感じたことを書き出すことで、自分の感情の変化を客観的に捉えられるようになるでしょう。まずは1行でもいいから感じたことを手帳に書き留めてみるなど、どうでしょうか?
ヨガ、瞑想、深呼吸
ヨガは、「自分と向き合う」ことで心身の調和をはかる大切な時間といえるでしょう。
リラックスヨガを行うと身体の余分な力が抜け、心身の緊張感が自然とやわらぐようになります。
ヨガを行う上でのポイントが腹式呼吸をすることです。腹式呼吸で自律神経が整えば精神的にも落ちつき、リラックス状態になります。
瞑想をとり入れるのもオススメですね。心を落ち着けられる静かな場所で自分の呼吸に意識を集中し、心の状態を観察していきます。
カウンセリング・話をする
カウンセラーに話を聞いてもらうことも、自分の感情に意識を傾けるうえで有効ですね。抱いている感情について客観的に捉えてもらえるので、自分の気持ちを深く掘り下げられるようになるでしょう。
カウンセラーに相談するのがちょっと敷居が高いと感じる人は親しい友人でもいいし、信頼できる人なら誰でも構いません。時間を割いてもらって、自分の想っていることや悩みを打ち明けるのもいいでしょう。
そうすることで自分の中で鬱積したものがスーッと軽くなる感覚を味わうこともできます。もちろん真剣に相手と向き合う気持ちは必要かもしれませんね。
自然に触れる
自然と触れ合う機会を多く持つと心身がリセットされやすくなります。
雄大な景色を見て心が洗われたり、動物、鳥などの愛らしい健気な姿に癒されのもいいでしょう。時間に追われ、人とのやりとりで神経をすり減らすこともある中で、自然と接することで余分な力を抜いたり、リラックスすることは必要なことです!。
極力費用を抑えて、近場で手軽にのんびりする小旅行もオススメ!
散歩
人は同じところにじっとしていると気が滅入ります。だからこそ旅行をするという習慣が定着したのかもしれませんね……。
ちょっとずつでも環境が変わり、変化があるほうが人間の気性には合っているようです。それを一番手っ取り早く叶えるのが散歩です。
散歩は気が向いたときにふらっと出歩いたり、あてもなくブラブラと川辺や公園に佇んだり、行きつけの街を散策したりと、自分のペースで回れるのが何と言っても魅力です!
時間に追われたり、常識や慣例にとらわれることもありません。自由気ままにのんびりと街並みや自然の息吹を感じながら歩くことで、自分を見つめ直すこともできるのです!
趣味を満喫する
趣味は心の支えになり、リフレッシュにもなります。その気があれば、いつでもどこでも始められるし、楽しめます。つまり時間や場所を選びません。
好きならとことん続けられて、嫌ならすぐにでも辞められるのもいいところ。仕事のように時間や納期に追われたり、ノルマに苦しむ心配もありません。
束縛されないことはプレッシャーにはならないということ。日常では味わえない非日常の楽しさを満喫できるでしょう!
未知の領域が開けたり、さまざまな発見をするのは楽しいこと。自分の可能性や潜在能力を発見する喜びがあるかもしれませんね。
身体のメンテナンス
睡眠の質
質の高い睡眠は、健康的な生活を送る上で絶対に欠かせないものです。
「夜中に何度も目が覚める」とか、「なかなか寝つけない」という状況はよくあるケースですよね。ストレスが溜まっていたり、体調が不安定など、その症状はさまざまです。
それでは質の高い睡眠をとるにはどうしたらいいのでしょうか?
睡眠習慣の改善方法
クタクタに疲れていて眠りを欲している状態…。この状態こそ、乾いた砂漠にスーッと水が染み込みように深い眠りに誘われる瞬間だといえるでしょう。
熟睡するためには日中の活動で完全燃焼することが理想です。つまり自律神経オン・オフの切り替えがスムーズになされることがベストなのは間違いありません。逆に不完全燃焼だったり、心配事が頭をよぎる時はなかなか寝つけません。
その場合はゆっくりお風呂に浸かって、気持ちを落ち着かせるか、膝下までお湯に浸かる足浴などをして気持ちをやわらげるようにしましょう。多忙な人こそ、疲労を溜め込まないで、脳をリセットした状態で仕事のパフォーマンスをあげることが求められています。
しかし一日の時間は限られていますね。そこで脳の情報を整理し、心身をリセットするためには仮眠を入れるという発想が出てくるわけです。
質の高い睡眠がもたらす効果
質の高い睡眠は次のようなメリットがあります。
質の高い睡眠がもたらす効果
- 疲労回復: 身体だけでなく、脳の疲れも回復するため活力がみなぎる
- 集中力アップ: 記憶力や思考力が向上して、仕事や勉強の効率がアップ
- ストレス軽減: ストレスホルモンの分泌が抑制され、リラックス効果が得られる
- 免疫力向上: 免疫細胞が活性化し、病気にかかりにくくなる
- 生活習慣病予防: 肥満や高血圧、糖尿病などのリスクを下げる
- 美肌効果: 成長ホルモンの分泌が促され、肌の再生をサポート
バランスのとれた食事
食事をとるとき、大切なのは栄養に偏りがないこと。「分かっているけど、それは難しいよ」と言うかたも少なくないでしょう。
でも最低限の食事のルールを守っていくことで、体調を維持することが可能となります。特に下記の内容は食事をする上での必須項目といっていいかもしれませんね。
バランスのとれた食事
- 主食・主菜・副菜のバランス∶ごはんやパンなどの主食、肉や魚などの主菜、野菜などの副菜を組み合わせることで、さまざまな栄養素を摂取
- 1日3食∶食事を抜いたり、不規則な食事は身体に負担をかける原因
- よく噛んで食べる∶よく噛むことで消化がよくなり、満腹感が得られやすい
- 水分の摂取∶水分不足は、身体に悪影響を及ぼす。こまめな水分補給が必要
栄養価の高い食事は脳の機能をサポート
栄養価の高い食事は、心身の安定にもつながります。特においしく味わって食べる食事は体内の消化吸収を改善し、心の安定にもつながるでしょう。
バランスが取れた食事は、脳に安定的にグルコース(身体を動かすエネルギー源)を供給するほか、集中力や記憶力も高めます。
栄養価の高い食事で満足感を味わい、心を満たすことで、脳にいいメッセージが送られるようになるでしょう。それが習慣化されると、食事に対する感性が深まり、心身ともに健康で豊かな生活が送れるようになるのです。
栄養価の高い食事の大切さ
- エネルギー源∶身体を動かすためのエネルギーを生み出す
- 身体の組織づくり∶筋肉、骨、血液など、身体の組織を作る材料になる
- 病気予防∶ 免疫力を高め、様々な病気から身体を守る
- 心の健康∶栄養不足は、うつ病などの心の病気を引き起こす可能性がある
- 集中力向上∶脳の働きを活発にし、集中力を高める
適度な運動
当然のことながら運動は健康を維持するために必要です。
ただし問題は運動の質と量ですね。健康を維持するためにはハードなトレーニングや運動は必要ありません。むしろ身体に負担となってしまい健康を害する場合も少なくないでしょう。
生活の中での運動
通勤、食事、入浴、就寝など、実は生活のすべての要素が運動効果を高めることができます。それには身体を動かすことを億劫に思わないよう意識することもポイントですね。
部屋の掃除をするときも運動の一環と思って動くと、不思議と身体が動くし、スムーズに作業がはかどりますよ。
それは通勤時の歩きも、ちょっとした移動も同じです。普通は通勤や家事などでそれぞれの用事を済ませたら「ああ疲れたな……」で終わりですよね。意識変革も大切なポイントです。
運動習慣化のポイント
生活の中で簡単に出来て、運動効果が高いのが階段の昇り降りです。
ただし運動効果を高めたり、習慣化しようと思ったら絶対に無理をしてはいけません。
とにかく無理をしないで、できるところから少しずつやることが肝心ですよね。頑張りすぎて気持が向かなくなったら意味がありませんから。本当にちょっとずつ意識する、ちょっとずつ階段を使う割合を増やしていく程度でいいでしょう……。
また、寝床で簡単にできるストレッチも睡眠の質を良くしてくれるかもしれませんね。
運動習慣化のポイント
- 生活の中で運動∶ 意識を変えるだけで生活のあらゆる行動が運動の一部になる
- 無理をしない:続けるためには、無理をしないこと。出来るところから始めるのがベスト
- 段階的にレベルを上げる:階段の昇り降りなどは少しずつレベルを上げる
定期的な健康診断・検査
人間の身体は想像以上に繊細です。ちょっとした環境の変化やストレスの加重などで体調が大きく崩れることがあります。
そんなときに大切なのが健康診断。特に年1回の定期的な健康診断は必ず受診すべきでしょう。また血液を採取して検査機関に検査キットを送れば、結果を詳しく知ることができます。
40代以上の人は消化器内科などで胃カメラや大腸カメラ(ともに内視鏡)の検査も考慮すべきかもしれませんね。癌の原因になりやすいピロリ菌(胃カメラ)、ポリープ(大腸カメラ)の切除がその場で可能です。
どんなに医療が進んでも定期的な身体のメンテナンスは絶対に必要です。そのためにも早期発見、早期治療が何よりも大切ですよね。
健康診断・検査を受けるメリット
- 身体の状態を把握∶ 環境の変化やストレスなどで体調は崩れやすい。定期的に身体の状態を知ることが必要
- 胃カメラ・大腸カメラ:40代以上の人は消化器内科などで胃カメラ・大腸カメラを受けるべき。ポリープ(大腸)、ピロリ菌(胃)は検査時に切除可能
休養
休息は、単に時間を無駄にすることではありません。むしろ、心身のリフレッシュやパフォーマンス向上につながる、とても大切な時間といえるでしょう。
活動したらそれに見合うぶん、休養をとるのは当然です。身体のオン・オフのバランスをとる意味でも欠かせません。
休養は、決して休みではなく、あらゆる面でリセットして、エネルギーを蓄えるべき必要不可欠なものといえるでしょう。
休養の大切さ
- パフォーマンス向上∶集中力や思考力を高め、仕事や学習の効率をアップ
- 病気の予防∶免疫力が高まり、風邪などの感染症にかかりにくくなる
- 心の健康維持∶精神的な安定を保ち、うつ病などのリスクを減らす
信頼できる病院の受診
コロナ禍以降、「病院の敷居が高くなった」「受診するのが億劫」という人は少なくありません。
しかし持病が悪化したり、免疫不全などに陥った場合は絶対に受診しなければならないですよね。そんなときこそ信頼できる病院、先生に診てもらうべきでしょう。
「まったく知らない病院を受診するのに、それは無理だろう……」という方もいますが、決してそんなことはありません。問題は初診時です。
初診の時に医師が症状についてしっかり話を聞いてくれるか、症状に応じた治療計画を丁寧に説明してくれるかなどが大きなポイントです。
もしこのポイントが曖昧で次の予約を催促したり、「薬出しときますね」で簡単に終わってしまったとしたら、その病院や主治医での受診は考え直したほうがよいでしょう。
身体は一つしかありません。後悔しないためにも「この先生なら大丈夫!」といえる絶対的に信頼できる先生に身を預けるようにすべきですね。
社会的環境でのメンテナンス
人とのつながりを大切にする
心のメンテナンスは自分を価値視し、ゆとりが持てる、穏やかな気持ちになれる状態に戻すことでした。
それに対して社会参加をすることで、自分の居場所を見つけたり、人とのつながりを築いていくのが社会環境でのメンテナンスです。
社会環境でのメンテナンスに不可欠なのが人間関係の改善です。良好な人間関係が築かれるとさまざまな問題が解決されたり、道が切り開かれていくことでしょう。
良好な人間関係を築く
良好な人間関係を築ける人というのは決して見栄を張りません。
相手にありのままの自分を見せることができます。あたりまえのように自分の弱みをさらけ出すこともできるでしょう。そのことから相手も自然と心を開いてくれるようになるのです。
見栄を張ったり、「自分が凄い人間だ」と見せようとすると、かえって人は離れていきますよね…。虚栄心で近づいたり、上から目線で接しようとすれば、永遠に相手と壁のない関係を築くことはできないでしょう。
逆に自然体で人と関わることさえできれば、相手と心を割って本音で向き合えます。そのときから本当の信頼関係が芽生えるのは間違いありません。
コミュニケーションスキルの向上
人は基本的に言葉でコミュニケーションをとります。水や空気、食物が身体に欠かせない栄養素のように、言葉は心に影響を与える栄養素に相当するといえるでしょう。
そのため、たった一言でも心を込めて気持ちを伝えると、その言葉は相手の心に深く刻まれます。
気持ちに寄り添う言葉を投げかけられたり、感謝の想いを伝えられると、みるみるうちに心が満たされたり、信頼の絆が芽生えたりしますよね。温かな言葉は励みになったり、生きる糧になることがあります。
それほど言葉は、私たちの心の状態や気分を大きく変えるエネルギーやパワーを持っているといえるでしょう。
社会参画はどのような形でも可能
オンライン・ネットビジネス
PCやオンラインでのやりとりや作業があたりまえになった現在、ビジネスもオンライン環境で充分に対応できるようになってきました。
仮に人と話すのが妙に緊張する、対人恐怖症であるとか、外に出るのが辛いという人でもオンラインやネットビジネスであればスキルを活かして仕事に励むことができるでしょう。
Webライターやブログ執筆、データ入力、プログラミング、アプリ開発など、オンライン・ネットビジネスは、クライアントと直接顔を合わせなくても最低限のやりとりで納品まで可能な場合が多いのもメリットです。
交流の敷居を低くするSNS
LINEやX(旧Twitter)、Facebookなど、今やSNSは意思疎通のためになくてはならない必須の基本ツールですよね。使い方さえ間違わなければ、SNSやデジタルツールはあなたのコミュニケーションの強い見方となるでしょう。
絵文字やスタンプは相手に率直な気持ちを伝えたい時に、手紙やメール以上に効果大です!大切な人への感謝の想いを伝えるとき、アプリのデザインテンプレートから、相手のイメージに合うものをセレクトすれば心のこもったメッセージとして重宝されるかもしれません!
オンラインミーティングのZoomやSkype、LINEのメッセージツール、Instagramなどでリアルタイムで近況を共有するのもいいですよね。
寄り添い、共感する
人は苦しいときや悲しい時、つらい時にこそ寄り添ってほしいと思うもの……。
寄り添う気持ちとは、相手が直接話さなくても仕草や雰囲気で事情や気持ちを理解しようとするものです。
気になったときには声をかける優しさが必要かもしれませんね……。声をかけることで外側から気づかなかった相手の事情や気持ちも共有できます。
同僚や知人であれば、なおさら声かけをきっかけに協力しあえるようになるかもしれませんね。
寄り添い、共感する行動
- 相手の話を最後まで聞く∶相手の言いたいことを遮らず、じっくりと耳を傾ける
- 相手の立場に立って考える∶相手が今、どんな気持なのかを想像
- 共感の言葉をかける∶相手の気持ちを認める言葉、励ましの言葉などをかける
- 具体的な行動で示す∶相手のために何かできることはないか考える→行動に移す
まとめ
いかがだったでしょうか?「肉体、精神、社会」が健康の3本柱だということを初めて耳にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
たとえ3つのうちどれかが欠けていても本当の健康は期待できません。それは、互いに密接に関わり合いながらトータル的な健康に影響を与えるからです。
身体が健康でなければ、日常生活を快適に送ることが難しく、病気やケガが精神面や社会生活に悪影響を与えることもあるでしょう。
また精神の健康が損なわれると、希望を失ったり、やる気が出なかったりなどで、生活全般が困難になります。その一方で人間は社会的な存在でもあるため、社会的なつながりが希薄になると孤独や不安を感じやすくなり、精神面での健康に影響を及ぼします……。
「肉体、精神、社会」のいずれもが深いつながりを持ちつつ、絶妙なバランスの上に健康が成り立っていることがよく分かりますね。
そのためにも定期的に休養をとりながら、自分を見つめたり、リセットする習慣を実践することも必要でしょう。